グッバイペットロス – 「さよなら」はペットロスへ
アニマルコミュニケーション体験レポート
2018年5月6日に、アニマルコミュニケーター小林智子さんからいただいたご報告、チィ（2013年他界）とのセッションについて掲載します。今回の報告で衝撃的なことがありました。
チィは、「ミィ（かつての同居猫）がすでに生まれ変わっている」と言うのです。
ミィのセッションは2週間ほど前に掲載したばかりです（先に亡くなった猫が昨年逝った猫の生まれ変わりが♂だと伝えてきた）。そのセッションでは、ミィの能動的な意思は感じられず、ミィ自身よりもルゥ（2017年他界）の記憶がたくさん伝えられました。
そのため魂が融合しているか、ルゥが伝えたいことがあってミィのセッションを通じてメッセージを送ってきたと考えたのです。
今回のチィのセッションの前に、先入観をもたれることを回避するために、このサイトについてはアニマルコミュニケーターさんに知らせていませんでした。
セッションにて、チィから、ミィが爬虫類のようなものに転生していることを知らされて、魂の世界の不思議な部分が浮き彫りにされました。文末に雑記として、「ますます深まる魂の複雑さ」について記しました。
アニマルコミュニケーター小林智子さんのウェブサイト
https://www.actomoko.com/
左からクロタン、チィ、ミィ、ルゥ
チィについて
年齢:2002年6月初旬生まれ2013年1月30日他界（享年10歳7ヶ月）
性別：メス、雑種
同居ペット：
ミィ（メス雑種、7年前に永眠、享年8歳8ヶ月、チィと姉妹）
ルゥ（オス雑種、2017年9月に永眠、享年15歳5ヶ月、チィたちより1ヶ月半前にウチに迎える）
クロタン（オス雑種、存命、15歳10ヶ月、チィと兄妹）
各同居猫への思い
質問：チィといっしょに暮らしていたルゥ、ミィ、クロタンのこと、どんなふうに思っていたの？
ミィちゃん…怖がりだったね。本当は私と似ていて気が弱くて優しいんだよね。
怖い事がたくさんあったからずっとそれが忘れられなかったんだよね。私はミィちゃんの事をわかっていたよ。
ルゥちゃん…あなたがリーダーだった。
私たちを受け入れてくれてありがとう。
あなたの動じないところに憧れていたよ。
クロタン…長生きしてくれてありがとう。
マイペースで周りに流されないあなたが羨ましいと思っていたよ。
水をたくさん飲んでね。
みんなの事をよろしくね。
本当にミィは恐がりでしたね。気が弱くていつもルゥに張り付いていました。その原因が私が保護する前にあったことを初めて知りました。
ルゥはその通り、リーダーでした。チィ、ミィ、クロタンよりも1ヶ月半前に保護しましたが、チィとミィに慕われていました（クロタンはルゥにヤキモチをやいていたようです）。
リーダーでありながらもご飯を与えるのは一番最後で、ちょこんとお座りして静かに待っていて、他の子がルゥのご飯を欲しがると怒ることなくゆずっていました。
クロタンは4匹の中で一番長生きになりました。腎臓が悪いため水をたくさん飲みます。
保護する前に起こった恐いことが明らかに
質問：チィは空き屋の屋根の上で今にも落ちそうに鳴いていた。
兄弟のミィとクロタンも親猫が何かから子猫を守ろうとして、それぞれを別の場所へ隠していたところを私が保護した。
その前に何か恐いことが起こったの？
凄く怖い事たくさんあったよ。
猫にも襲われた。大きな鳥にも襲われたよ。
お母さん（猫）が戦ってくれたよ。
私たちをお家に入れてくれたからお母さん（猫）も安心したみたいだよ。
保護する前に、チィは空き家の屋根で落ちそうになって鳴いており、ミィは人家の草むらで鳴いており、クロタンは神社のご神木の根元で鳴いていました。
母猫は3匹を何かからの攻撃（たぶんカラスやオス猫）から守ろうとしたようです。そのために、子猫たちをそれぞれ別の場所に隠したと考えられます。
まだ目が開いていませんでしたから、生後1週目ほどだったと思います。
私はいったん保護した後に母猫に返そうとしたのです。写真のように洗面器に3匹を入れてウチの庭に出し、カラスに攻撃されないように傘で覆いました。
でも、母猫は近くまで寄ってきても子猫たちをつれてゆかないのです。そして、3匹を家の中に入れると、裏のドア（網戸）ごしにミャァミャァと心配そうにのぞいていました。
何度か場所を変えて3匹を外に出しましたが、母猫はつれてゆく様子がないようだったため、私が育てることになったのです。
今回の現世での使命とは
質問：私のところで暮らしていた世でチィが学んだこと、使命だったことがあるとしたらどんなこと？
家族と最後まで一緒に暮らす事
私は猫で何回も生まれ変わってる
そして、1匹では生きていけない事を学んできたから今度は家族みんなで一緒に暮らしたかった
守られる事の安心感や喜びを感じたかった
それを叶えてくれたさっちゃんに恩を返したいと思った
3匹を保護したとき、チィの手に何かに噛まれたような赤い跡がありました。
保護されてから、3匹の中ではチィが一番なつくのに時間がかかりました。それは恐い思いのトラウマからきているのかなと思っていたのです。
同居猫の1匹はすでに生まれ変わっている
質問：今魂の世界で楽しいことはどんなこと？
今はたくさんの猫だけがいるところで自由に暮らしている。
お水もたくさんあるし、暖かいところよ。
お日様がすごく気持ちいいの。
ミィちゃんは生まれ変わってるわ。
補足していきますね。
チィちゃんの性格ですが、「穏やか」「優しい」「他者を気遣う」「人の心に寄り添う」「感謝の気持ちを持っている」
チィちゃんと話して感じた彼女の性格です。
今世に生まれてきた目的は上に書きましたが、それを、叶えてくれたSachiさんに恩を返したいと思っていたようです。
「長生きする事が恩を返せる一つ」
そして「それが出来なかった。ごめんなさい」と言っていました。
ミィちゃんのことですが、生まれ変わっていると思います。彼女は赤ちゃんの頃の怖かった体験をずっと引きずっていたようです。
そして次に生まれ変わるなら強くて怖がられる動物に生まれ変わりたいと望んでいたようです。
イメージとして伝わるのはエキゾチックアニマル、トカゲやイグアナのような動物に生まれ変わっているみたいです。
このような動物が強いかどうかは別として、ミィちゃんの中では外敵と闘うお母さん（猫）の姿がとてもショックだったようです。
お母さん猫を一番恋しがっていたのもミィちゃんです。本当はチィちゃんと同じように優しく穏やかな子のはずです。地域猫（ノラ猫）にも襲われた事があるとチィちゃんが言ってましたね…
飼い主さんへのメッセージです。
目、足と腰に気をつけてね
カルシウムを摂った方がいいと思うわ
サプリメント使うといい
関節も心配だから
私一番の美人猫だったでしょう？
これは必ず言ってねと言われました…笑
チィちゃん自身は現世に生まれた目的「家族で最後まで暮らす事」が叶えられて、守られて暮らす安心感や喜びを体験してあの世に旅立っているので彼女的には寿命を全うしたと満足いく一生だったと思います。
ただ、飼い主さんであるSachiさんの心を気遣い、「長生きすることそのものが恩を返せることだったのに、自分にはそれができなかった」と言っているので、Sachiさんの心を思えばもう少し一緒に暮らしたかった…という思いもあるのかもしれないです。
気持ちが優しい子です。
＞「私一番の美人猫だったでしょう？」
＞これは必ず言ってねと言われました…笑
チィは本来自分からそういうことを話す子ではありません。また、本気で自分のことを一番美人とは思ってはいないと思います。これを読んで私は、チィに「チィちゃんかわいいね。とっても美人」と言ってくださった方のことを思い出しました。
チィはこの言葉を通して、私がその方に連絡する必要性を思い起こさせようとしたのだと思います。「必ず言ってね」と念を押していますね。おかげさまでその方と連絡を取り、気にかけていたこと（私が誤解していたこと）について伝えることができました。ありがとうございます。
そして、チィ、いい子。
サプリメントの件については、私の弱い部位を見事に指摘しています。
私はミィがすで転生していると聞いて非常に驚きました。ただ腑に落ちる点もあります。
3ヶ月ちょっと前（2018年1月末）のセッションで、ミィの魂は家に来ていないと聞いたのです。
2週間前のミィのセッションでは、ミィ自身が語ったと思われる部分は静的であり能動的な意思が感じられず、伝えられたことはほとんどルゥからと思われる行動や思いだったのです。
そのため今回のご報告の後に、2週間前のセッションの際にすでにミィが生まれ変わっていたのかと、このセッションの小林さんに質問したのです。加えて、ルゥが生まれ変わっているかどうかもいっしょに伺いました。
以下にその返信を掲載します。
私の場合ですが、亡くなった子のセッションをする時、飼い主さんから聞かれなかったら生まれ変わっているかどうかは動物に聞きません。
魂はそれぞれの動物にあり、亡くなっても魂は生き続けると思っています。なので例え生まれ変わっているとしても、ミィちゃんの魂はミィちゃんとして存在していると思います。
ミィちゃんが生まれ変わっている事もチィちゃんが教えてくれた事です。
また、いつ生まれ変わったかはわからないです。
ルゥちゃんに関しては、ミィちゃんも一目置く存在だったと思います。
2人にとっては憧れの存在だった。
ルゥちゃんはまだ生まれ変わってはいないように感じます。今いる場所ですが、チィちゃんのいる場所のようにたくさんの猫がいるところというより数匹の猫が自分のスペースを守りながら暮らせる場所。
猫がいる事で安心はしたいけれど、ワサワサとたくさんいると嫌なようです。自分のスペースを守りたいようなので、そういうところで暮らしています。
孤独は好きじゃないけど1人は好き…みたいな印象です。
ミィが亡くなって7年経ちますので、私はこれまでミィが新たな生に入ることができなくて悩んでいないかを心配していたのです。転生した時期が先月のミィのセッションの前なのか後なのかはわかりませんが、生まれ変わったことについては、私から離れてしまうようなさみしさと「これでいいんだ。がんばってねミィ」という励ましの両方の気持ちがわき起こっています。
今度は力強く生きてほしいです。
ルゥはまだ生まれ変わっていないとのことですね。私は今年、猫の出産時期を少し過ぎた頃にルゥの生まれ変わりと出会えるかもしれない、もうすでにどこかで生まれていて再会を待っているかもしれないという期待もありましたが、じっくりと待ちたいと思います。
追加の質問も含め、詳細にお教えくださり、ありがとうございます。
ますます深まる魂の世界の複雑さ
以下は私の雑記です。懐疑的な見方はプラスにならないことを承知の上であえて記してみます。
亡くなったペットの魂が何年か経って生まれ変わっていたとしても、先の魂はそのペットの魂としてその世界に残って、アニマルコミュニケーションでアクセスすることができるという説は総じて、死後のアニマルコミュニケーションに期限（例：死後2年以内）を設けないアニマルコミュニケーターさんの考えとして耳にします。
死後2年以上経ってもアニマルコミュニケーションの依頼を受けてくれることは飼い主にとってもありがたいことです。
一方、これを人間に置き換えた場合、自分と同じ魂があの世にも存在するのかと考えると不思議な感覚を覚えます。
考えれば考えるほど頭が混乱してきて、いまだこのことがうまく理解できない私がいるのです。
例えば、次のようなことです。
- 最初1つだった魂が生まれ変わると、「魂の世界に残る魂1 + 現世に来る魂1」の2つになり、現世に来る魂が亡くなって2回目の生まれ変わりになると、「魂の世界に残る魂1 + 現世から戻った魂1 + 次に現世に来る魂2」というふうにどんどん増えてゆくのだろうか？
- 残った魂はその後に生まれ変わることがないのか？もしその魂も同じ期間に生まれ変われるとしたら、無限に魂が増え続けるのか？
- その場合、「同じ前世」の魂をもつものが複数できてしまうのか？
- あるいは、先の魂はよく聞く「魂の集合体」に帰して個としての魂は薄れ存在しなくなってしまうのか？
魂の世界のルールについては諸説あり、一貫性のあるものとして捉えることの難しさを感じています。
追記：
転生後に意識が天界に残ることについては、後にしっくりくる説を見つけて以下の記事にしています。
生まれ変わっていても転生前の猫とアニマルコミュニケーションできるのはなぜ？
転生の方法についても内容によっては理解が及ばないことがあります。外国人のアニマルコミュニケーター、モニカ・ディードリッヒの書籍「ペットのことばが聞こえますか？」では、生まれ変わりについて次のようなことが書かれています。
飼い主が迎えた新しい猫が1歳を超えており、飼っていた猫が亡くなってまだ半年も経っていないのに、新しい猫が飼っていた猫の生まれ変わりであるという理由について。
- 魂のレベルでは時間は無意味であり、魂は時の線上のどこの部分でも転生できるため、亡くなった猫の魂があの世へ渡る半年前に転生していたということは可能なこと。
- 「入り込み」という現象があり、体の中にいる魂との契約によって、生きたままでその魂が体を離れて新しい魂が入り込むことが起こる。
私は最初これを読んだときに、煙に巻かれたような心持ちになりました。タイムマシンのようなことが起こるのかと。
亡くなる半年前に新しい猫に転生していた場合、その後の亡くなるまでの間の魂はどうなっていたのか？分離したのか？
また、魂レベルで時間が無意味であれば、「前世」という時間軸ベースの概念も無意味にならないだろうか？
個体としての魂にこだわること自体が無意味なのだろうか？
逆にスピリチュアル世界の一説では、ペットの魂は死後に残らないと主張しているものもあります。
私自身はアニマルコミュニケーションを通じてしか魂の世界について知り得ませんが、これまでのセッションを通して、亡くなった猫たちは死後にも自分の意思・意図をもち、それを表現しこちらに要求してきています。単に生前の意識や想念がどこかにふわふわと残っているだけではないと明確に言えます。
例えば、私が言われるまでまったく気付かなかった赤い腰巻きの件です。
猫が生まれ変わりと再会を約束
毛布代わりに赤い腰巻きを入れていた、14年間使用のベッドをルゥの死後に捨ててしまった（タンスからベッドを降ろす際に底に穴があいた）ことをルゥが知っていたようです。それで、赤い腰巻きについて「ほつれているけれど捨てないで」という、ルゥ以外の誰も持ち得ない感情・望みがあったのです。そのメッセージをセッションを介して伝えてきたとしか考えられません。
死後にも魂は、その後の現世で起こったことについて、自らの希望・願いを思い巡らしていることを実感させられます。
死後に魂とコンタクトして得た情報について、「低級霊のいたずらだ」と言い放つ記事も見かけたことがあります。これについてはすべてを低級霊のしわざであると考えるには、これまで得た情報の整合性の高さからすると、あまりに無理があると考えられます。その動物ならではの深くデリケートな感情が本物であることを飼い主は実感できているからです。
また、生まれ変わりを肯定しているアニマルコミュニケーターの間では、同じ飼い主の元には生まれ変わらない（別の修行をする必要があるため）という説と、ほとんどが同じ飼い主の元に生まれ変わるという説があるようです。
今回のミィの転生の件からすれば、すべてのペットが次の生で同じ飼い主に再会するわけでもなさそうです。飼い主の来世で会うことはあるかもしれませんが。
このような魂の行方、魂の世界の様子、輪廻転生に関することは、スピリチュアルの世界で著名な人々の間でも異なる考えが展開されています。
また、人間に関しては、過去生で縁のあった存在が守護霊になっているということを聞きます。その守護霊も役割を終えたら輪廻転生があるのだろうか、自分自身も過去に誰かの守護霊だったことがあるのだろうかと考えたりします。
今後いろいろなことが明らかになってゆくことに期待しています。
掲載日：2018年5月8日
